自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

エッセイ

緊急事態宣言解除後の風景

ショッピングモールはほとんどの店舗が再開して人出は徐々に増えてきた。カフェや飲食店にもけっこう客が入っている。近くのテニスコートでは朝からプレイをしている。ゲートボールも同様。 スーパー銭湯や温泉施設(検温あり)は普段よりは少ないがある程度…

未知との遭遇(新型コロナウイルス)

いつの間にか季節が移っていた 太古の昔から人類は未知のウイルスに何度も遭遇してきた。「絶滅するのは人類か、ウイルスか」・・多くの人命は失われたが、生き残ったのは人類だった。 友人たちから近況を知らせるメールやウイルス関連の動画が送られてきた…

新型コロナウイルス

欲しいのは小さな希望 先の見えない閉塞感と錯綜する情報に人びとが不安になり、うろたえている。 私のまわりにもトイレットペーパーや食料品を買占める人や、感染を怖れて5階の部屋に閉じこもる人や、何度も手洗いを繰り返す人がいる。 私は多少の不便はあ…

わたしの「青い山脈」

♪若く明るい 歌声に・・♪ 私もほんの数回しか見たことがないが、とても晴れた日、ごくまれに六甲山系が青く霞んで見える時がある。だから私は六甲山系が「青い山脈」だと思っている。 六甲山系の摩耶山から海の彼方を見ると、淡路島や大阪や和歌山が近くに見…

凄まじい人生

事実は小説より奇なり 病気ほど人を不安にさせ、挫けさせるものはない。生きる気力さえ奪ってしまう事がある。人の一生は病気との闘いの歴史といっていいのかもしれない。 以前にも書いたことはあるが、ヘミングウェイは多くの病気と怪我に苦しんだ。 左目の…

読み書きができるということ

7億5000万人 映画「愛を読むひと」は主人公の女性が文盲だったということがとても衝撃的だった。第二次大戦前後のドイツ、若い女性ハンナは本を朗読してもらうことが好きだった。彼女は文字を読むことができなかった。 彼女は裁判での筆跡鑑定を断り、文…

ロング・ロンググッドバイ

息を引き取る 映画「ロング・ロングバケーション」は夫がアルツハイマー型認知症、妻は末期がんという70代の夫婦がキャンピングカーで旅に出る物語。夫婦漫才のような笑いがたっぷりの映画だった。妻は夫を一人残して死ぬことが出来ずに、車に排ガスを引き…

映画のワンシーンのように

押し花 今までは前ばかり見ていたのに、人はある年齢になるとふと後ろを振り返るようになる。そして今まで出会った人と別れた人のあまりの多さに驚く。過去の「出会いと別れ」が映画のワンシーンのようによみがえってくる。 1995年の阪神淡路大震災で会…

小さな映画館が似合う港町

ノスタルジー神戸 1995年1月17日の阪神・淡路大震災の3日後、被害の少なかった私は神戸に向かった。芦屋、御影、三宮の惨状はまるで映画の戦災後のようで信じられない光景だった。多くのビルが倒壊して、その臨場感はテレビの映像とはまるっきり違い…

カルト映画が教えてくれたこと

1982年「バスケット・ケース」 もう一度観たいと思う映画はけっこうあるものだが、それが名作、傑作だとは限らない。もちろん懐かしいということもあるが、当時の自分はどうしてこの映画に惹かれたのかを確かめたいという気持ちもある。 その一つがフラ…

「抱きしめる」というコミュニケーション

言葉の届かない場所 キューズモールで迷子になっていた5歳ぐらいの男の子が見つかって、母親が「ごめんね」と言ったきり、強く抱きしめている場面に遭遇したことがある。二人とも言葉を交わすことなく、騒がしいモールの中でそこだけが静寂で、まるで外国映…

少年から大人に変わる時

徳永英明「壊れかけのRadio」 「♪思春期に少年から大人に変わる 道を探していた汚れもないままに・・♪」 もちろん人によってさまざまだろうが、男はいつ少年から大人に変わるのだろう。 ずいぶん前の話だが、淡路島で田舎生活をしている遠い親戚の家で長い夏…

「時間旅行者」という夢

滅びた文明を訪ねてみたい 世の中に旅行者はたくさんいるが時間旅行者はまずいない(と思う)。 もし私が時間旅行者だったら江戸末期、明治初期(1850年頃)の日本を訪ねてみたい。その時代に日本を訪れた多くの西洋人が日本の生活と日本人の印象を書きしる…

「寝かせる」という手法

村上春樹とスティーヴン・キング 「職業としての小説家」のなかで村上春樹はこう書いている。 『工場なんかの製作過程で、あるいは建築現場で、「養生」という段階があります。製品や素材を「寝かせる」ということです。ただじっと置いておいて、そこに空気…

千年の古都

除夜の鐘に湧き上がる歓声 1994年8月、京都、上賀茂神社の「平安建都1200年記念野外コンサート」で都はるみは「千年の古都」を歌った。 「♪・・ああ時は身じろぎもせず 悠久のまま 千年の古都♪」 ずいぶん前のことだが、私は中国人の女友達と一緒に…

はてなブログという選択

ヤフーブログの終了で「はてなブログ」に引っ越ししてきていつの間にか2か月以上が過ぎたので、中間報告をしておきたい。 いまだに戸惑うことはたくさんあるが「シンプルで分かりやすいブログ」を目指しているので完璧を求めるのではなく、適当なところで満…

ブロガーという長距離ランナー

ブロガーという長距離ランナー ブログとは何か・・自分はここにいると叫ぶ声ではないか。それは洞窟壁画に自分の手形を残した旧石器時代人の思いと同じようなものかもしれない。 ヤフーブログサービスが終了するので3月初めに「はてなブログ」に新しく「自…

女優という生き方

女優という生き方 今とは違って女性の仕事に制約があった時代、女優という仕事を選んだ3人の女性がいた。 「東京物語」の原節子、「雨月物語」の田中絹代、「浮雲」の高峰秀子。彼女たちの生き方と老い方にはどこか時代を超えたものがあったような気がする…

「シネマ・ヴェリテ」という映画館

「シネマ・ヴェリテ」という映画館 もしかしたら映画よりも映画館のほうが印象に残っている場合があるかもしれない。だれにでも懐かしい映画館とそこで観た映画の思い出がある。 ずいぶん前だが大阪、梅田の阪急東通りの地下のミニシアターが突然、閉館にな…