日本映画
時代劇を残したい 日本、安田淳一監督 131分 幕末の京都、寺の前。会津藩士の高坂新左衛門は長州藩士を討つよう密命を受けるが、長州藩士の男と刃を交えた瞬間、落雷によって気を失ってしまう。目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった。 新左衛門…
夢なのか現実なのか 日本、吉田大八監督 108分 筒井康隆の同名小説を映画化。 大学教授の職を辞めて10 年、妻に先立たれた77歳の渡辺儀助は祖父の代から続く日本家屋に暮らしている。料理は自分で作り、晩酌を楽しみ、たまにわずかな友人と酒を飲み交わし…
一休みはより長い旅のため 日本、台湾、藤井道人、123分 18年前の台湾。台湾人の高校3年生のジミーはアルバイト先のカラオケ店で4歳上の日本人バックパッカー、アミと一緒に働き、絵が上手でどこか笑顔の似合う彼女に恋心を抱く。 アミもまた、ある秘密を…
救いのない物語 日本、入江悠監督、113分 売春やドラッグの常習犯である21歳の香川杏は、ホステスの母親と足の悪い祖母と3人でゴミ屋敷のような部屋で暮らしている。 子どもの頃から酔った母親に殴られて育った彼女は、万引きを繰り返し小学4年生から不登…
夜がやってくるから夜明けの明るさがある 日本、三宅唱監督 119分 雨の降りしきる中、傘もささずにベンチに横たわっている若い女性のショッキングなシーンから物語は始まる。 PMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなり、感情をコン…
ゴジラ生誕70周年記念作品 日本、山崎貴監督 125分 ゴジラマイナスワンと読むということだ。 戦後直後、何もかも失い焦土化した日本。それに追い打ちをかけるようにゼロになった国にゴジラが出現し、マイナスへと叩き落す。 特攻隊の生き残りの敷島浩一…
原作は山本周五郎の「赤ひげ診療譚」 日本、黒澤明監督、185分 江戸時代後期の小石川養生所、3年間、長崎で医学を学んだ青年保本登は、医師見習いとして小石川養生所に住み込む。 しかしそこは治療費を払えない貧乏人の集まる養生所で、ひげをはやし通称…
諦めない男の執念 日本、月川翔監督 116分 1970年代の名古屋、小さな町工場を経営する坪井宣政と妻・陽子の娘である佳美は生まれつき心臓疾患を抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。どの医療機関でも治せない病気だと言う。坪井は娘のために…
旅芸人への蔑視 日本、西河克己監督、87分 大学教授が教え子からの結婚報告と仲人の依頼を受け、相手がダンサーだったので、40年前の若かりし頃の淡い恋を回想することから映画は始まる。 当時、教授は20歳の一高生の学生だった。ここまでモノクロで描…
息苦しいまでの緊迫感と重苦しい空気感 日本、黒澤明監督、143分 高台の上に建つ瀟洒な邸宅にすむ権藤一家。製靴会社の常務権藤の息子と間違えられて、運転手の息子が誘拐された。要求された身代金は三千万円。権藤はそのお金がないと会社を追われるのだ…
古い物語の中に新しい感性がやどっている 日本、成瀬巳喜男監督 94分 原作は川端康成、脚色は水木洋子 鎌倉の閑静な住宅街、62歳の尾形信吾は息子修一に迎えた嫁菊子にとって優しい舅だった。 息子修一は信吾が重役をつとめる会社の社員、結婚生活わずか…
いのち短し、恋せよ少女(おとめ) 日本、黒澤明監督 143分 市役所の市民課長・渡辺は30年間無欠勤、毎日、ハンコを押すだけの小役人で真に生きているというものがなかった。あだ名はミイラだった。 ある日、渡辺は自分が胃癌で余命幾ばくもないと知る。…
ドキュメンタリータッチの歴史劇 日本、岡本喜八監督、157分 昭和20年7月26日、アメリカ、イギリス、中国から日本に対して第2次世界大戦の無条件降伏を迫るポツダム宣言が発せられるが、日本では、あくまで本土決戦を主張する陸軍と、国体護持を条件とす…
過酷な運命に翻弄される女 日本、戸田彬弘監督、126分 2015年、市子は3年間一緒に暮らしてきた長谷川から「結婚してください」と言われ、婚姻届けを見せられると、うれし涙にくれるがその翌日、姿を消してしまう。途方に暮れた長谷川は捜索願を出す…
戦後の暗い世界で生きてゆく人たち 日本、塚本晋也監督、95分 終戦直後、焼け残った小さな居酒屋、荒れ果てて、薄暗い部屋と汚れ切った襖、その中で横たわっている若い女。彼女は売春を斡旋され、それに抗うこともなく、無気力な日々を送っていた。夜の灯…
連続殺人犯の介護士と検事の対峙 日本、前田哲監督 114分 民家で介護されている老人と訪問介護センターの所長が死体となって発見された。容疑者として浮かび上がったのが介護士の斯波宗典だった。 彼は介護家族からも慕われる優しい仕事熱心な青年だった…
疾走するボートの魅力がいっぱい 日本、磯村一路監督、120分 1976年春、愛媛県、伊予東校に入学した磯村悦子はボート部に憧れていた。ところが東校には女子のボート部がなかった。悦子は先生に直訴して、女子ボート部を創設する。 ナックルフォアとい…
事実に基づいた虐殺事件 日本、森達也監督、137分 1923年、日本統治下の京城で教師をしていた澤田は妻の静子と共に、千葉県東葛飾郡福田村に帰ってきた。澤田は日本軍が29人の朝鮮人を虐殺した事件を目撃し、それがトラウマになっていた。 9月1日…
人の心はミステリー 日本、今泉力哉監督 143分 かなえは夫の悟と亡くなった父親が残した銭湯「月乃湯」を経営していたが、ある日、夫が失踪してしまう。 銭湯組合から紹介された堀という男が雇ってほしいとやってくる。いつまで務めるか分からないが、住…
児童虐待というテーマでありながらハートウォーミング 日本、上西雄大監督 117分 母親の凜から育児放棄されている8歳の鞠は母親の愛人からも虐待を受けていた。電気もガスも止められ、食べ物もなく、アパートに閉じ込められていた。 そのアパートに空き…
生きることと死ぬこと 日本、高橋伴明監督 112分、 在宅医の河田は末期の肺がん患者を担当していた。家族は入院して痛みながらの延命治療よりも在宅での平穏な死を望んでいた。しかし患者は苦しみながら亡くなってしまう。家族は自分たちの選択が正しかっ…
父親の幻影と旅をする 日本、熊切和嘉監督、113分 東京で一人暮らしをするフリーターの陽子は42歳で、部屋に閉じこもって、自堕落な日々をおくっていた。従兄の茂が父親の訃報を伝えに来る。父親とは20年も疎遠になっていた。 茂やその家族と車で青森…
ケイコは目がいいんです 日本、三宅唱監督、99分 2020年12月の東京、先天性の聴覚障害で両耳とも聴こえないケイコはホテルの清掃係として働きながら、下町の荒川ボクシングジムに通い鍛錬を重ねていた。 耳が聴こえないというのは大きなハンディだっ…
すべてがラストシーンに集約される 日本、オランダ、香港、黒沢清監督、119分 佐々木家は46歳の父親竜平、母親の恵、大学生で長男の貴そして小学6年生の次男健二の4人家族だった。父親はリストラされたことを家族に打ち明けられなかった。 母親は食事…
江戸の糞尿譚 日本、阪本順治監督 89分 下肥買いの矢亮と紙屑拾いの中次は厠のひさしの下、雨宿りをしているときに、武家育ちで22歳のおきくと知り合う。下肥買いとは民家の糞尿を買い、それを百姓に肥料として売る仕事だった。 おきくは浪人の父と貧乏…
水彩のように淡く、油彩のように深い 日本、市川準監督 92分 昔の風情が残る東京の下町、両親を亡くした兄妹、兄の健一は古書店に勤め、高校を卒業した妹の洋子は駅前の写真店で働いていた。 都電が走り、古い商店街や鬼子母神があり、鍋をもって豆腐を買…
SF的な発想の「姥捨て山」伝説 日本、フランス、フィリピン、カタール、早川千絵監督、112分 少子高齢化が一層進んだ近未来の日本。満75歳から自らの生死を選択できる制度「プラン75」が国会で可決・施行され、超高齢化社会の問題解決策として世間に受け…
アイデンティティを喪失した男のミステリー 日本、石川慶監督、121分 息子と暮らすシングルマザー里枝は口数の少ない谷口大祐と再婚をする。やがて娘が生まれ、4年近くの幸せな日々が過ぎた。ところが大祐は不慮の事故で亡くなってしまう。 一周忌に大祐…
良くも悪くもこれが日本映画 日本、苅山俊輔監督、118分 鶴谷香央理の漫画「メタモルフォーゼの縁側」を実写映画化。ちなみにメタモルフォーゼとは「変化」「変身」の意味。 17歳の冴えない女子高生うらら、彼女は毎晩、こっそりとBL(ボーイズラブ)…
ブロ友さんに紹介されたテレビドラマをYouTubeで鑑賞 山本恵三監督、脚本市川森一 70分 岩淵孝行は、背中に刺青のある元ヤクザだが、今は霊柩運送会社の運転手として真面目に働いていた。 ある日、修という男が急死した婚約者・佐和の遺体を、故郷の四国・…