自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

トランス・ワールド 2011年

「Enter Nowhere」どこにも行けない

2011年、アメリカ、ジャック・ヘラー監督 

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田舎町の食料品店を襲う男女2人組。店主に向かって銃を撃つ。

 深い森の中をさまよう3人の男女、サマンサ、トム、ジョディは廃屋のような小屋で初めて出会う。この森では不思議なことにどこまで歩いても元の小屋に戻ってしまう。ここは閉じられた空間で3人はこの森から抜け出すことが出来なかった。

 

この森の場所はウィスコンシンサウスダコタニューハンプシャーだ、と3人それぞれの言う事が食い違っていた。その上、今の時代も1962年、1984年、2011年と違っていた。

そこになぜか大戦中のドイツ軍兵士が現れる。4人を結ぶものは一つの首飾り(ロケット)だった。

 またしても男女2人組が田舎町の食料品店を襲う。そして店主に向かって銃を撃つ。

 これではどんな物語か分からないだろうがそれでいい。お楽しみはこれからだ。 

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夜の見世物小屋で摩訶不思議な異界に紛れ込んだような気分。もしくは奇妙な世界を題材にしたSF小説を読んでいるような気分。

舞台のほとんどが森の中という低予算ながらけっこう波乱や意外性もあり、最後まで飽きる事のない面白い娯楽作に仕上がっていた。