自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

L.A.コンフィデンシャル 1997年

暴力と欲望のアメリ

アメリカ、カーティス・ハンソン監督、原作ジャイムズ・エルロイ

 1950年代のロサンゼルス、ロス市警の3人の刑事、女には優しいが暴力的な刑事バド、警察学校を首席で卒業したエリート刑事エド、そして記者に情報をながして裏金を受け取る刑事ジャック。3人の刑事は独自の事件を追っていたが、やがて一つの事件に収斂されてくる。

それが「ナイトアウル」事件だった。元刑事を含む6人の男女がカフェで殺害された事件で3人の刑事は反発しながらも捜査をすすめてゆく。そしてロス市警を巻き込んだ意外な真相にたどりつく。

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「天使の街」といわれるロサンゼルスだが、そこは暴力と欲望と腐敗が横行する街だった。そのロスで完全ではないけれど一つの正義と本物の愛が生まれようとしていた。

 

一つ一つのプロットがとても魅力的だ。たとえば、バドの母は父に殺され、その父は逃亡して消息不明。エドの父は警官だったが殺され、その犯人は分からなかった。

エドは名前の分からないその犯人を「ロロ・トマシ」と呼んでいたが、その名前をある男が口にしたことで真相に気づく。 

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ストーリーは一度、観ただけでは分かりにくいが、大まかな雰囲気をつかむことができれば、映画の面白さはそれほど損なわれないだろう。そして二度目で全体的な物語構成や様々なプロットのつながりが理解でき、もっと面白くなる。

 

粗野だけれどエネルギッシュな開拓者魂がまだ残っていた。アメリカ的なフィルムノワールを思わせる一級品のサスペンス映画。