自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

ドープ!! 2015年

ヒップホップという生き方

アメリカ リック・ファムイーワ監督

「ドープ」とは違法な薬物の事だがスラングで素晴らしいという意味もある。

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ロサンゼルスの犯罪多発地区イングルウッド、黒人の高校生マルコムは90年代のヒップホップのオタクだった。同じオタク仲間の友人ジブとディギー(男のような女)の3人でドラッグの売人ドムの誕生パーティに出かける。

ところがパーティの途中、警察が突入してきて、ドムはとっさに大量のドラッグをマルコムのリュックに隠してしまう。

 

それとは知らなかったマルコムはリュックを持ち帰る。やがてドラッグを狙う男たちに追われる羽目になる。マルコムたちはドラッグを捌くために闇サイトに詳しいコンピューターオタクの白人ウィルの力を借りることになる。

マルコムたちは日本人の常識など吹き飛ばすような、良くも悪くもアメリカらしい突飛な行動にでる。

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貧困と犯罪の町、イングルウッドから抜け出したくて、マルコムはハーバード大学を目指していたが、教師にはまったく相手にされなかった。でもマルコムはあきらめない。

 

上昇志向の黒人は二つの壁に阻まれていた。「白人対黒人」という大きな壁と、それ以上に厄介かもしれない「黒人対黒人」という壁だった。その壁をマルコムはヒップホップで乗り越えハーバード大学への切符を手に入れる。

 

どこからかラップが聴こえてくるような軽快なノリで展開してゆくコメディタッチの映画だった。