自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

ザ・カプセル 英米ソ・大攻防戦

妄想というか、ホラ話というか

2015年、イギリス、アンドリュー・マーティン監督

世界初の宇宙飛行士は1961年のソ連ガガーリンだと言われるが、冷戦下の1959年、イギリスのガイ・テイラー中佐が世界初の宇宙飛行士だった・・というお話。

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アメリカとソ連の宇宙開発が熾烈になっていた時代、イギリスが秘密裏に有人宇宙飛行を成功させるが、宇宙船(カプセル)のトラブルで地球に帰還できなくなる。酸素も燃料もあとわずかだった。イギリスとの通信も途絶えてしまう。

 

その時、謎の言葉での通信が入る。それはロシア語だった。ソ連上空を飛んでいるのですぐに立ち去らなければ、撃墜するという。

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そのうち、ソ連との通信も途絶えて、今度は英語の通信が入る。アメリカのCIAだった。アメリカのヒューストンの指示に従ってやっと地球に帰還できることになる。

再びイギリスとの通信が復旧して「今までいったい誰と通信していたのだ」とテイラー中佐は訊かれる。言葉は英語だったが通信相手はアメリカではなかったのだ。

 

1993年、カプセルとテイラー中佐は行方不明のままだった。

 

ほとんどがカプセル内の慌てふためくテイラー中佐のシーンだけだった。終盤になって信じられないような展開になる。ここから面白くなると思った途端、映画は終わった。

 なるほど劇場未公開の理由は分かった。それでも後悔はしなかった。つまりたった一つのアイディアが気に入ったからだ。

 

ちなみにこの映画の謳い文句は「国際映画祭17部門制覇、11部門ノミネート」だった。