自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

年齢とともに変わりゆくもの

失われてゆく認知機能

認知症の高齢女性が近くの内科医院を何度も訪れる。先日もコロナワクチンを何度も接種しようとして、夫が医院に迎えに行った。夫はいつも大声で叱るが、妻はすぐに忘れてしまう。

最近、友人に電話をかけると奥さんが認知症になったという。少し前から様子がおかしかったらしい。

以前、仕事で介護施設をよく訪問した。最上階には認知症の人たちの部屋があり、その階のエレベーターは暗証番号を打たないと動かなかった。そこは閉じられたフロアーだった。

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年齢とともに認知機能が低下するだけではなく、身体のいたるとこに不調が出てくる。目や耳や歯や膝や腰、心臓、肝臓、腎臓、ガン・・健康でさえあれば「生きること」はそれほど難しくはなかった。

 

米国の大学で約250人の高齢者に対して10年にわたって認知機能の調査を行った。その結果、高齢になって「生きる目標」をもっていた人はアルツハイマー認知症が進行していても実際の生活の場でも認知機能を高く維持していた。

また好奇心やチャレンジや人の世話や犬や猫を飼うことで認知機能が維持されるという。

年齢に関係なく好奇心とチャレンジ精神が必要なことは、誰もが知っているが、ただそのきっかけがつかめないだけかもしれない(おそらく私も)