自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

パリの調香師 2019年

爽やかな香りを運んできた

フランス、グレゴリー・マーニュ監督

離婚して娘の親権を奪われそうになっていた運転手のギョーム、交通違反で仕事も失いかけていたが、高級アパルトマンに住む天才調香師のアンヌの専属運転手としての仕事に就く。

しかしアンヌは気難しくて喧嘩をしてしまう。ところが何が気に入ったのか、アンヌから彼を指名した仕事がはいる。

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アンヌは4年前に臭覚障害になり香水業界での地位も名誉も失っていた。以前はシャネルの香水をつくっていたが、今は壁画洞窟や皮のバッグや工場の煙の匂いを嗅いだりする奇妙な仕事ばかりだった。

 

またもや交通違反でギョームは仕事を失ってしまう。ところが彼には匂いを嗅ぐ才能があることを知ったアンヌは、彼をアシスタントとして雇う。

アンヌも医師の治療をうけ臭覚障害を克服しようとする。

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娘の学校で「パパのお仕事紹介」という授業があった。ギョームは娘の教室で自分の仕事を説明する。

二本の棒に違った匂いをつけ、それをぐるぐる回して匂いを混ぜ合わせる。そして子供たちに訊く「どんな匂いがする?」子供たちは驚いた顔でいっせいに答える「コーラ!」

いろいろな匂いをまぜて香水をつくる・・それが調香師の仕事だった。

 

ラブロマンスではなく、フランスらしい調香師を主人公にした物語で、爽やかな香りを運んできた。