自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 2003年

死は自由への鍵

アメリカ、アラン・パーカー監督

1994年、死刑執行が最も多いテキサス州、女性ジャーナリストのビッツィーは死刑囚の元大学教授デビッド・ゲイルの指名でインタビューをすることになる。会社は謝礼として50万ドルを支払っていた。

女子学生をレイプした疑惑で大学を解雇されたゲイル、妻と息子はスペインに去り、婚話が持ち上がり、養育権も失い、彼はアルコールにおぼれていた。

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そんな時、ゲイルは同じ死刑反対運動家の女性コンスタンスをレイプし、殺害した罪で逮捕される。そして死刑の宣告をうける。死刑執行日まであと4日しかなかった。ゲイルは「自分は無実だ」と言う。

 

真相を探っていたビッツィーの部屋に誰かが1本のビデオテープを置いていった。それは殺人のビデオで犯人の残虐さにビッツィーは吐き気をもよおした。やがて2本目のビデオを見つけるとゲイルの無罪を確信する。

すべてが終わった後、オフレコの3本目のビデオがビッツィーの元に送られてくる。

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ゲイルはなぜ無能な弁護士を変えなかったのか、カウボーイの男は何者か、なぜゲイルの精液がコンスタンスの身体に残されていたのか、50万ドルの行方は、3本のビデオは誰が撮ったのか、そもそもゲイルはなぜインタビューを望んだのか・・・やがて謎が解き明かされ、衝撃的な結末をむかえる。

 

アメリカの死刑制度をテーマにした重量感があり、見ごたえのある社会派サスペンス。