自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

インスタント・ファミリー 2018年

アメリカの養子事情

アメリカ、ショーン・アンドリュース監督

ワグナー夫妻(ピートとエリー)には子供がいなかった。養子を迎えようと里親機関に相談に行く。まず里親になるための資格が必要だった。そのための講習会に出席する。

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最初は一人だけを迎えるつもりだったが、なんとヒスパニック系の3人の子どもを引き取ることになる。15歳の姉リジーと弟のフアンと妹のリタの3人だった。

最初はうまくいっていたが、次々と問題が起こってくる。ワグナー夫妻はもうこんなに面倒なことはやめようとするが里親機関のスタッフや同じように養子を望む人たちのアドバイスで困難をのりこえてゆく。

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里子を養子にするためには裁判所の許可が必要だった。ところが薬物中毒で刑務所にはいっていた実母が出所してきた。

フアンとリタはワグナー夫妻と暮らしたかったが、リジーは実母と暮らすことを望んでいた。このままでは3人を養子にすることができない。

 

今まで2人で暮らしてきて何の不満もなかったワグナー夫妻は子どもたちと暮らし始めて「私たちの生活に何が足りないのかが分かった。それはリジーとフアンとリタだった」と思うようになる。

 

子どもたちと出会い、本当の家族になるまでのハートフルコメディ。嫌味も押しつけがましところもない軽快な笑いの作品だった。