自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

花嫁の父 1950年

お気に入りの俳優

アメリカ、ビンセント・ミネリ監督

まだまだ子供だと思っていた娘が結婚することになり、大慌ての父親の姿をユーモラスに描いた作品。

今の時代からみればあり得ないほど浮世離れした物語で、父親のモノローグで始まるオープニングシーンから苦笑いした。特に父親が20年前のモーニングを着るシーンには思わず大笑い。

なんといっても父親役で硬派のスペンサー・トレイシーのコミカルな演技が見事だった。

 

後年、スペンサー・トレイシーは同じような「花嫁の父」役を演じた。

それは1967年、スタンリー・クレイマー監督作品「招かれざる客」で、白人女性と黒人男性の結婚を描いたシリアスな映画。

何を隠そうスペンサー・トレイシーは私のお気に入りの俳優なのだ。彼の主演作でどうしてももう一度観たい映画がある。

1955年、ジョン・スタージェス監督「日本人の勲章」だ。戦後すぐ、日本人への偏見が残る村に片腕の男が日本人を訪ねてくるという物語で、共演者がロバート・ライアンアーネスト・ボーグナインリー・マービン