自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

ピーター・ティンクレイジ

異形の役者

先日、鑑賞した2005年のアイルランド映画名犬ラッシー」にピーター・ティンクレイジが出演していたので驚いた。旅芸人の役でとても魅力的な男を演じていた。

初めて彼を注目したのは「孤独なふりした世界で」だった。

人類が死に絶えた地球で一人生き残った男は死体を弔い、空き家を整理していた。そこにもう一人の生存者の少女が現れる。この孤独な男を演じていたのがピーター・ティンクレイジで、少女役はエル・ファニングだった。

 

名犬ラッシー」「孤独なふりした世界で」「パーフェクト・ケア」「スリー・ビルボード」の4本しか私は観ていないと思うが、どれも強烈な存在感があり、深いバリトンの声も素敵だった。

実力派の俳優で見世物的な脇役ではなく、最近は主役クラスでの出演が多くなっている。

 

彼はニュージャージー州で1969年に生まれ、ベニントン大学を卒業、軟骨無形成症による小人症で身長は135cm。

「僕の身長はわずか135cmだ。しかし、僕の人生はそれ以上に質が高い」

「多様なふりした世界で」で必要なのは人としての尊厳かもしれない。

 

今年はこれが最後の記事です。コメントを残してくれ方、訪問してくれた方、ありがとうございました。良いお年を・・