自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

モーツァルトとクジラ 2004年

知的障害のない自閉症・・アスペルガー症候群の二人

アメリカ、ピーター・ネス監督

アスペルガー症候群の青年ドナルドと同じ障害を抱える女性イザベラのラブストーリー。

二人はドナルドが主催する自閉症者たちの集まりで知り合う。ドナルドは思ったことを言葉にすることができなくて、何事も数字で表現する。

一方、絵や音楽の才能にあふれた美容師のイザベラは文字通りの解釈をする。「オリンピックの記録(レコード)が破られた」と聞くと自分にもできると言って、レコードを破ってしまう。

 

そんな二人が恋におちる。ハロウィンパーティにイザベラはモーツァルトの扮装をして、ドナルドはクジラのぬいぐるみを着てゆく。

タクシー会社をクビになっていたドナルドはイザベラの紹介で大学病院でのデータを確認する仕事に就く。彼は数字に強く、計算が得意だった。

 

二人は洒落た小さな家で暮らし始める。意思疎通がうまくできない二人は何度も衝突する。お互いにイカレていると言い争う。「あなたは私が普通の人になることを望んでいるのね!」しかし愛だけはお互いに失わなかった。

 

ドナルドはありのままのイザベラを愛した。彼がプロポーズすると、イザベラは「結婚しても2日もつか、20年もつか分からない。未来を約束できない」と言った。

それでも二人は自閉症の仲間たちを集めて結婚パーティをする。