黒い肌のミュージシャンたち
1969年ブルックリン、黒人少年ブリークはトランペットの練習ばかりで友達と遊ぶことができなかった。
やがて彼は才能あるトランぺッターとして自分のバンドをもつようになる。しかしバンド内ではギャラやマネージャーの金銭トラブルで内輪もめが絶えなかった。
ブリークには教師のインディゴとジャズ歌手のクラークという二人の恋人がいた。彼はどっちつかずの状態を続けていた。やがてインディゴとクラークは愛想をつかしブリークの元を去ってゆく。
その上、幼なじみのマネージャー、ジャイアントのギャンブルでの金銭トラブルで、ブリークは唇を殴られ、大きな傷をうけ、再起不能になる。
一人の男の少年時代から父親になるまでの物語で、スクリーンからジャズが聴こえてくるようだった。
黒人ミュージシャンたちの生命力あふれた生きざま、友情や諍いなどがリアルに描かれる。デンゼル・ワシントン、スパイク・リーなど出演者たちの黒人スピリットが満載の作品。
そして極彩色の映像が強烈な印象を残し、何よりもジャズやブルースなどブラックミュージックの演奏シーンにワクワクする映画。