自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

機械じかけの小児病棟 2005年

シャーロットが子供の骨を折る

スペイン、ジャウマ・バラゲロ監督

イギリス、ワイト島のマーシー・フォールズ病院は閉鎖間近で移転の最中だった。そこに夜担当の看護師としてエイミーが赴任してくる。

この病院にはシャーロットという幽霊が現れるという。ところが死期が近づいた人間だけにしかシャーロットは見えなかった。

その幽霊は愛するがゆえに病院を離れようとする子供の骨を折っていた。小児病棟には8人の子供しか残っていなかった。その中の一人、マギーはシャーロットを怖れていた。

 

1959年から2階の病室は閉鎖されていて誰も立ち入らなかった。2階には自分が死んだことを受け入れられない別世界の者がいた。

エイミーは真相を探るために2階に上り、「シャーロットとマンディ」が写っている写真を見つける。シャーロットは骨形成不全症のため矯正器具で身体を覆われていた。

ところが真相は意外なもので、エイミーたちは大きな勘違いをしていた。

矯正器具をつけた骨形成不全症の少女はシャーロットではなくマンディだった。その横に立つ看護婦がシャーロットだったのだ。

 

サスペンスタッチのホラーでなかなか見ごたえがあった。舞台はイギリスだったが「恐怖の味」はまさしくスパニッシュホラーだった。