またもやフランス発のラブ&コメディ
フランス、ジャン=ポール・ルーヴ監督
フランス、アングレーム市、35歳の女性弁護士ローラにはやっかいな二人の兄がいる。眼鏡士で48歳の長兄ブノワと解体業者で47歳の次兄ピエールだ。
3人は月に一回、両親の墓の前に集まることになっていた。墓地に居合わせた高齢の男性が「妻は意地悪な女だったが、それでも亡くなって寂しくなった」という。
長兄ブノワの3度目の結婚式で次兄ピエールは新婦の名前を忘れてしまい、兄弟喧嘩になる。ところがブノワは妻サラの妊娠に素っ気ない態度をとり、サラは怒って家を出てしまう。
一方、ピエールは失業し、生活費にも困り、ケンブリッジ大学に留学する息子の学費が出せなくなる。それでも失業したことを兄にも妹にも話さなかった。
妹ローラは離婚調停の依頼人ゾエールと恋に落ち、一緒に暮らし始めるが、病院の検査で妊娠できない身体だと言われる。
やがて兄嫁のサラが子供を産むと、子供が欲しかったローラは自分のふがいなさに病院の廊下で泣いてしまう。
3人がそれぞれ悩みを抱えるが、兄妹が喧嘩をしながらも家族として助け合いながらハッピーエンドを迎える。
どこといってスゴイという映画ではないが、コメディタッチでほのぼのとした気分になれる佳作。