ファンタジーとドラマが融合した作品
イギリス、フランス、ポール・キング監督 104分
ロンドン、小さなクマのパディントンは地域の人たちの人気者となり、親切なブラウン一家と幸せに暮らしていた。
大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日祝いを探していたパディントンは骨董屋でロンドンの名所を描いた飛びだす絵本を見つける。それを買うために窓ふきなどのアルバイトを始める。しかしある日、その絵本が泥棒に盗まれる。
パディントンは泥棒を追うが逃げられてしまう。
警察の手違いからパディントンがその泥棒と思われ逮捕され、刑務所に送られてしまうが、刑務所内でパディントンは囚人たちと仲良くなる。
刑務所内でのマーマレードをめぐるドタバタ劇には笑ってしまった。しかしブラウン一家から忘れられたと思ったパディントンは囚人たちと脱獄する。
一方、ブラウン一家はパディントンの汚名をそそごうと活動していた。真犯人はブラウン一家の向かいに住む俳優のブキャナンということが分かる。その絵本には隠された財宝のありかを示す手がかりがあったのだ。
刑務所内のどのシーンもユーモアがあって楽しく愉快だった。強いメッセージ性はないが、誰が観ても優しさを受け入れられる映画になっていた。ストーリー展開がスピーディで飽きる暇もなかった。
最後には悪人のブキャナンすらもハッピーエンドで終わるという大盤振る舞いだった。
マーマレードのサンドイッチが食べたくなるような映画だった。