嘘をついてほしくないの
アメリカ スティーブン・ソダーバーグ監督
貞淑な妻アンは夫で弁護士のジョンと何不自由ない生活を送っていた。でも情緒不安定でどこか満たされないものがあり、精神科医のセラピーをうけていた。一方、ジョンはアンの妹シンシアと不倫関係をつづけていた。シンシアはアンと違って外交的で、美しい姉に敵愾心をもっていた。
ジョンは大学時代の親友グレアムと10年ぶりに再会する。グレアムは大学時代とは全く違う芸術家肌の男になっていた。
アンはグレアムと一緒にアパートを探しに出かけ、カフェで会話をする。グレアムは「男は魅力を感じた人間を愛するようになるが、女は愛した人間に魅力を感じるようになる」と話し、アンはその言葉に惹かれグレアムに好意をもつ。
ある日、アンがグレアムのアパートを訪ねると、そこには多くの女性たちのセックス体験の告白を録画したビデオテープが大量にあった。グレアムは性的不能者だった。
シンシアは姉のアンがグレアムに好意を持っていると思い、誘惑しようとグレアムのアパートを訪ねる。ところが大量のビデオテープをみて自分のセックスについて話し始める。
浮気を疑ったアンは「嘘をついてほしくないの」と言ったが、ジョンは嘘をつき続けた。
ジョンの嘘がわかりアンはグレアムを訪ね、ビデオの前で赤裸々に自分の性体験を告白する。そうすることでアンは自分自身を取り戻してゆく。
そしてグレアムにこう言って手を差しのべる「あなたも病気よ。あなたを助けたいのよ」