逃げ回るだけのストーリーだが引き込まれる
韓国、クォン・オスン監督 104分
聴覚障害を持つギョンミは手話相談センターに勤めていた。彼女はある夜、同じ聴覚障害の母と待ち合わせをして帰宅する途中、路地で血をながして倒れていた若い女性ソジュンを発見する。
その女性を襲った連続殺人犯のドシクは次の標的にギョンミを選ぶ。
殺人犯のドシクは一見、真面目そうな好青年だった。必死に母を守りながら殺人鬼のドシクから逃げ回るギョンミ。しかし聴覚障害のため、音は聞こえないし、言葉もうまく話せなくて叫ぶ声も周りの人に届かない。
それでも全速力で逃げ回る。ドシクもそれに劣らないスピードで追ってくる。
一方、血を流していたソジュンの兄ジョンタクは妹の帰宅が遅いので探し回り、交番にもやってくる。
最後は人通りの多い繁華街での二人の対決となる。そしてギョンミは驚くような方法で通行人たちにドシクが殺人鬼だと知らせる。
特にギョンミとドシクが夜の下町や路地を全速力で走るシーンがとてもスリリングでハラハラドキドキさせた。
シンプルな物語だがあちこちに小さな工夫を凝らして飽きさせることがなかった。