優しい顔をした凄腕の女性運び屋
韓国、パク・デミン監督、109分
脱北者で28歳のウナは、ワケあり荷物を運ぶ特殊配送会社の凄腕の女性運び屋だった。若いながら彼女は天才的なドライビング・テクニックをもっていた。
ある日、賭博ブローカーとその幼い息子ソウォンを港まで運ぶという依頼を受ける。ところが賭博ブローカーの男は悪徳警官やヤクザたちに殺され、ウナは息子ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えたまま追われることになる。
二人は凄まじいカーチェイスで逃げ回るが、悪徳警官たちは何処までも追ってくる。
やがて脱北者の過去を持つウナを調査している国家情報院の女性捜査官を巻き込んでのバトルが繰り広げられる。
壮絶なカーアクションや流血のバイオレンスだけではなく、名作映画「グロリア」を彷彿とさせるようなウナとソウォンの触れ合いも見どころだ。飼い猫と戯れる少女のような表情のウナもよかった。
韓国映画としてはアクが少なく、気楽に楽しめる娯楽アクション映画。