騙される快感
天才的な詐欺師のロイは相棒のフランクと巧妙な手口で人を騙していた。しかし彼は強迫性障害、潔癖症であり精神科医の治療をうけていて、薬が手放せなかった。
別れた妻に14歳の娘アンジェラがいたことをロイは初めて知る。アンジェラと対面したロイは彼女に翻弄されながらも父性愛に目覚めてゆく。
やがてアンジェラはロイが凄腕の詐欺師だと知り、「騙し」のテクニックを教えてほしいと言い出す。「パパは悪人じゃないけどいい人でもない」
仕方なく詐欺の極意を教えてゆく。
父と娘のハートウォーミングでコメディタッチのドラマと思っていると、あっという間に意外な方向に物語が進み、やがて大どんでん返しが待っている。「騙す相手に騙されるな」とロイは言っていたが・・彼が騙されたのだ。
ラストシーンに少しホッとするものがあり、そのための伏線がうまく生かされていた。
「ユージュアル・サスペクツ」や「シャッターアイランド」のように観客がまんまと騙されるというジャンルの映画だった。ここには騙される快感というものがある。
大きな感動があるわけではないが、展開がスピーディで最後まで引き付けられる作品だった。