大人は誰も気づかない子どもたちの超能力
ノルウェイ、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、エスキル・フォクト監督、
117分
ノルウェイ郊外の団地に引っ越ししてきた9歳の少女イーダ、その姉で自閉症のアナ、団地に住む少女アイシャと少年ベンの4人は夏休みに遊び友達になった。
4人は自分の中に隠されていた趙自然的な力に気づく。それは物体を動かし、他人の心を読みとり、人を操れることのできる超能力だった。その力が徐々に進化して現実を変えてゆく。
ベンは高い所から猫を落とし、踏んづけて殺してしまう。彼には最初からどこか異常なところがあった。やがてベンは人を操る力で嫌いな青年を殺す。イーダとアナとアイシャの3人は身の危険を感じるようになる。
やがてベンはアイシャの母親を操り、アイシャを殺させる。ベンは目的のために人を操れる能力を持ったことで徐々に怪物になってゆく。しかし自閉症のアナは強い超自然的な力を持っていた。
殺意をもったベンに対してイーダとアナは命を賭けて最後の対決をする。
無垢な子供たちの残酷な遊びが、静かな恐怖をもたらし。不気味で冷たい雰囲気を醸し出す。子供たちの無邪気な姿に悪夢をみているような怖さがあった。大人たちは誰も気づかなかった。
風が吹き抜けるような寂しい音楽が緊張感をもりあげてゆく。大友克洋の「童夢」からインスピレーションを得たという。北欧から届いたサイキックスリラーだった。