先日、墓参りに行ってきた。奈良の山奥で今は限界集落になっている。それでも例年ならけっこう帰省する人はいるのだが、今年はほとんどないという。暑い日だったが、一つの役割を終え、いい気分になった。
今までブログに「新型コロナウイルス」「未知との遭遇」「緊急事態宣言解除後の風景」とウイルス関連の三つのエッセイを書いてきた。
あるブロガーさんが、アランナ・コリン著「あなたの体は9割が細菌」について、簡潔でいい記事を書いていた。
人間は生存のために微生物を必要としている。だから身体の中には多くの微生物が共存している。私たちは生物体としての人間の仕組みをよく知らない。
高齢者、持病のある人、免疫力の低下した人が重篤化して亡くなるというのは「自然の摂理」でもある。もちろん個人としては酷なことかもしれないが、自然界にとっては適者生存にすぎない。
ライブ、映画、スポーツ、レジャー、カフェの賑わい、徐々に以前の日常が戻りつつある。危なっかしいかもしれないが、そこに人間の逞しさを感じる。
今のところ感染は拡大している。ある程度、感染が拡大しないと収束しないような気がする。歴史は繰り返すというから天然痘やコレラやペストの時代のように、ウイルスが自然消滅するのを待つだけなのかもしれない。
もっとも明日のことなどだれにも分からないし、予想の多くは外れる。限りある命だから今日を大切に生きてゆけばいいと思う。