花火と死体
日本、loundraw監督、40分
自殺した若い女性の幽霊「サマーゴースト」が、夏の間、花火をするとその姿を現す、という都市伝説があった。花火には魂を鎮めるという意味があった。
しかしゴーストが見えるのは死に触れようとしている人だけだった。
教育ママに監視されている高校3年生の杉崎友也と、学校でイジメにあっている春川あおいと余命9カ月の小林涼はネットを通じて知り合う。
3人は辛いだけの世界で、死ぬ理由を探していた。3人は「サマーゴースト」に生きる意味を尋ねたかった。
その願いが叶い、若い女性、佐藤絢音の「サマーゴースト」は現れるが、彼女もまた自分の死体を探していた。3人は彼女に協力して死体を探し始める。
何度もでてくる線香花火の火花が生命の輝きのように美しかった。
すべてがハッピーエンドではなかったが、それぞれの形で自分の道を切り開いてゆく。
ダイジェスト版のようで物足りなさの残る作品だったが、ストーリーはとてもよかった。