自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

奇跡のシンフォニー 2007年

ファンタジックな奇跡の物語

アメリカ、カーステン・シェリダン監督、114分

養護施設で育った11歳のエヴァンはあらゆる音がメロディとして聴こえるという音楽の神童だった。町の騒音も音楽として聴こえるのだった。それは音楽家だった両親から受け継いだものだった。

エヴァンは父と母を捜すために施設を抜け出す。

父親から死産と聞かされていた母ライラは11年以上経ってから息子の行方を捜し始める。父ルイスはライラの想いを胸にニューヨークに向かう。

エヴァンはニューヨークで出会ったストリート・ミュージシャンの子供たちを仕切る男にギターをあたえられ路上での演奏活動を始める。

偶然知り合った牧師はエヴァンの才能を知り、彼をジュリアード音楽院に通わせ、そこでエヴァンは才能を認められる。それが両親と出会うきっかけとなった。

 

「心の耳さえ澄ませば音楽は聴こえる」「音楽はどこからくる」「演奏するのは僕に音楽をくれた人への返事」「音楽を信じている」これがエヴァンの言葉だった。

 

全編に音楽が流れ、音楽への愛にあふれたハートウォーミングな作品だった。