自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

犯罪都市 THE ROUNDUP、2022年

ストレスを吹き飛ばすアクション映画

韓国、イ・サンヨン監督 106分

2008年、韓国のクムチョン署の型破りの刑事マ・ソクトと班長チョン。二人はチェンマイにある韓国の領事館に自首してきた国外逃亡犯を引き取るためにベトナム行を命じられる。

その逃亡犯は凶悪なカン・ヘサンから逃れるためにわざと自首してきたのだ。カン・ヘサンはある男を誘拐して身代金を奪った上に殺してしまう。殺された男の父親はプロの殺し屋たちを差し向けるが、カン・ヘサンたちは皆殺しにして、韓国に逃れる。

 

マ・ソクトとチョンもベトナムから韓国にもどり、事件の真相とカン・ヘサンを迫ってゆく。莫大な身代金を巡って悪人たちの闘いが続く。

カン・ヘサンたちは銃ではなく、ナイフや斧や鉈をつかい、その残虐性が際立っていた。狂気をはらんだカン・ヘサンは恐ろしいほど強かった。ところがマ・ソクト刑事の巨体と怪力のアクションは半端じゃなかった。

 

ストーリーはシンプルで分かりやすく、コミカルなシーンもけっこうあり、娯楽作品として充分に楽しめる。

この韓国映画には日本映画にはない爽快さと豪快さがあった。そもそも犯罪が絡んだ韓国映画の面白さはどこからくるのだろう。