自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

わたしの「青い山脈」

♪若く明るい 歌声に・・♪

私もほんの数回しか見たことがないが、とても晴れた日、ごくまれに六甲山系が青く霞んで見える時がある。だから私は六甲山系が「青い山脈」だと思っている。

 

六甲山系の摩耶山から海の彼方を見ると、淡路島や大阪や和歌山が近くに見える。太古の人にとって和歌山は陸路を行けば遥か遠い土地だが、海路ではすぐ近くに見えて、きっと丸木舟で渡ったに違いない。

地図という概念がなかった時代、距離感覚は今とはずいぶん違っていただろう。

f:id:hnhisa24:20200401091345j:plain

今は膝を痛めて山道を歩くのは難しいが、若いころから六甲は大好きな山だった。新神戸、六甲道、御影、岡本、宝塚・・どこから登ってもいいと思う。

神戸電鉄菊水山駅から阪急宝塚駅までの六甲縦走(約40㎞)にチャレンジしてみるのもいいが、山道の40㎞は相当キツイ。

 

一般的なルートは阪急芦屋川駅からロックガーデン、風吹岩、雨ヶ峠、本庄橋跡、一軒茶屋、六甲山頂、住吉道(魚屋道)を通って、湯の町有馬に至るというものだ。情緒ある町並み、金泉、銀泉で汗を流しオープンバーで友人と飲むビールは気分爽快で最高だ。写真は当時、何度か訪れたことのあるオープンバーだが、今もまだあるのだろうか。 

f:id:hnhisa24:20200401091417j:plain

帰りはバスで山頂をこえて芦屋川駅にでるか、蓬莱峡を経て宝塚駅に向かうかだ。蓬莱峡は奇景で有名な峡谷で黒澤明監督作品「隠し砦の三悪人」のロケ地になった。

 いつまで続くのだろうと思って、険しい山道を登っていると突然、視界が開け美しい風景があらわれてくる。

 

コロナウィルスで誰もが「いつまで続くのだろうと思って」いるが、突然、視界が開け美しい風景があらわれる。少し楽観的なぐらいでちょうどいい。