自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

15年後のラブソング 2018年

ちょっと情けないダメ男のロックミュージシャン

アメリカ、イギリス ジェシー・ペレッツ監督

イギリスの港町、サンドクリフ、父から受け継いだ郷土史博物館に勤める30代後半の女性アニー、彼女は長年、恋人のダンカンと暮らしていたが、倦怠期を迎えていた。

 

ダンカンは90年代にライブ会場から突然姿を消したミュージシャンのタッカー・クロウに心酔していた。ひょんなことからアニーとアメリカに住むタッカー・クロウの間でメールのやり取りが始まる。

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タッカーは元妻の家で幼い息子ジャクソンと自堕落な日々を送っていた。彼には母親の違う子供が5人もいて、もうすぐ「おじいちゃん」になるという。

アニーとタッカーはロンドンで会う約束をする。

 

ロンドンでタッカーが心臓発作で倒れて入院すると病室に彼の大家族!が集まってきて大騒ぎになる。家族たちから憎まれているとタッカーは思っていたが、アニーは「怒っているのよ、憎しみとは違うわ」と言う。

タッカーはちょっと無責任だけど憎めない男だった。

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博物館の「64年夏の展覧会」で年配の女性が自分と男友達が映っている当時の写真を見て、あの時、思い切って男友達と付き合っていればこんな退屈な人生ではなかったのにと後悔する。

この言葉を聞いてアニーも今までの生き方を変えようとする。展覧会で久しぶりに歌ったタッカーも大きな拍手に満足げだった。

 

「take it easy」気楽にいこうぜ・・ユーモラスで軽快な作品だった。