自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

ドリームズ・カム・トゥルー 2006年

原題は「アキーラとスペリング大会」

アメリカ、ダグ・アッチソン監督、日本未公開

ロサンゼルスのダウンタウン、幼い頃に父を銃で殺された11歳の黒人女子中学生アキーラは校内のスペリング大会(英単語の暗唱大会、日本でいえば漢字検定)で優勝した。

そして元カリフォルニア大学のララビー博士の指導を受けて地区大会、州大会、ワシントンでの全国大会へと勝ち進んでゆく。

ララビー博士は娘を病気で亡くしていて、それがトラウマになり、大学での講義ができなかった。

最初は恥をかくだけだとスペリング大会の出場をためらっていたアキーラだったが、徐々に自分の才能に気づき、自信と誇りをもつようになってゆく。大会中、黒人のアキーラに白人の友人やライバルができる。

スペリング大会はまるでスポーツの祭典のような活気があり、テレビで放送、新聞でも報道されていた。町中の人がテレビの前でアキーラを応援した。

 

町の人たちはアキーラのスペルを覚えるためのコーチ役をかってでる。アキーラは自分には町の人5万人のコーチがいると嬉しくなる。

 

よくあるサクセスストーリーだが、爽やかさを感じさせるいい作品だった。なによりも初めて知ったスペリング大会の様子がじつに興味深いものだった。