自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

エイリアン2 1986年

怒涛のようなアクションシーンが続く

アメリカ、ジェームズ・キャメロン監督 136分

前作「エイリアン」で催眠カプセルの中で眠っていた女性航海士リプリーは57年ぶりに目を覚ました。彼女はかつてエイリアンと遭遇した惑星が植民地になっていることに驚く。リプリーはエイリアンの恐怖を訴えるが、誰もそれを信じなかった。

 

突如、その植民惑星からの通信が途絶えてしまう。リプリー海兵隊員たちと共に原因究明のため惑星に向かう。

植民惑星の住民たちはすべて死んでいたが、たった一人、少女ニュートだけが生き残っていた。やがて海兵隊員たちが次々とエイリアンに飲み込まれて死んでゆく。

 

エイリアンの粘着質の造形が異様で気味の悪いものだった。エイリアン・クィーンの無数の卵や人間を繭で包んでしまうシーンの不気味さには身震いする。

前作「エイリアン」は忍び寄る恐怖という心理サスペンスがメインだった。一方、「エイリアン2」は強烈なバイオレンスとアクションの戦闘シーンがほとんどで、エンタメ色の濃い作品だった。

 

「エイリアン」が純文学とすれば、「エイリアン2」は大衆文学とでも言えばいいのだろうか。好みは分かれるだろうが、どちらも見ごたえのある作品だった。