自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

君が生きた証 2014年

後半で分かるあまりにも意外な事実

アメリカ、ウィリアム・H・メイシー監督 105分

やり手の広告マンのサムは大学生の息子ジョシュと待ち合わせをするが、息子は現れなかった。その時、テレビで大学での銃乱射事件のニュース速報がはいる。

2年後、乱射事件で息子ジョシュを亡くしたサムは会社を辞め、湖で荒んだボート暮らしを送っていた。別れた妻からジョシュの自作曲のテープと歌詞やギターなどの遺品を渡される。

 

ある夜、サムはライブハウスのステージの飛び入りで息子の曲を演奏する。その曲を聴いて感動した青年クエンティンに一緒に演奏しようと提案される。サムはバンドを組むことになり、地元で人気を博するようになる。演奏される曲がどれもノリのいい曲ばかりだった。

しかし息子ジョシュの死には実は意外な事実が隠されていた。

サムの再生物語であり、息子のように思ったクエンティンとの絆を描いた作品でもあるが、実はそれ以上の驚くべき事実があった。

 

サムがなぜ、息子の自作曲を演奏することをあれほどためらうのか。驚くべき事実とは・・息子ジョシュは銃乱射事件の犠牲者ではなかった。加害者つまり犯人だったのだ。そこにサムの深い苦しみがあった。