可能性を信じて
メキシコ、クリストファー・ザラ監督、125分
2011年に米国境近くのメキシコのマタモロスを舞台に、落ちこぼれ小学校に赴任した教師と6年生23人の1年を綴った実話に基づく作品だ。

メキシコとアメリカの国境近くの町マタモロスにある小学校。麻薬や殺人が日常化し、貧困と暴力がはびこるこの町では、子どもたちは常に危険と隣り合わせで生活している。
設備は不足し、教員たちの教育意欲も低いことから、この小学校の学力はメキシコ国内で最底辺でした。
そんな6年生のクラスに、新任教師フアレスが赴任してきます。フアレスは教科書を捨て、子どもたちの興味や才能を引き出すユニークで型破りな授業を展開します。

12歳でギャングになりたいと思っているニコ、弟と妹と手をつないで登校するルペは哲学に興味を持ち始める。廃品を集めて日々の生計を立てる父と暮らすパロマ。型破りの教育をする新任教師フアレス。教職員のためにドーナツを2ダース買い込む巨躯の小学校校長チュチョはフアレスの味方になる。
麻薬と殺人が日常化しギャングとパトカーが行き交う通学路は常に危険と隣り合わせだ。やがて過酷な現実が彼らを襲い、思わぬ悲劇に見舞われることになる。
フアレスの情熱と独創的な指導法により、子どもたちは学ぶ喜びを知り、やがてクラス全体の成績が飛躍的に向上。ついには全国トップレベルの成績を収める生徒も現れる。
パロマは数学で全国一になり、やがて彼女は「次世代のスティーブ・ジョブス」と雑誌に取り上げられる。学ぶ楽しさを知った生徒たちの学力が飛躍的に上昇した。