自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

離ればなれになっても 2020年

40年にわたる愛の軌跡

イタリア、ガブリエレ・ムッチーノ監督 135分

1982年、ローマ、16歳のパオロ、リッカルド、ジュリオの3人の少年は青春を謳歌していた。同級生の少女ジェンマ(宝石という意味)はパオロと恋に落ちる。

しかしジェンマは母が亡くなり、伯母に引き取られナポリに移り住んでしまう。

1989年、3人の少年たちはそれぞれが教師、俳優、弁護士として社会に出ていたが、久しぶりに会ったジェンマは自由奔放な生活を送り、大きく変わっていた。

 

いつしかジェンマはうだつの上がらない臨時教師のパオロと別れ、弁護士のジュリオと愛し合うようになる。パオロはショックで傷心の日々を過ごす。

 

1982年から2022年までの40年間、「ベルリンの壁の崩壊」や「911のテロ」などが描かれ、大河ドラマの雰囲気を醸し出してゆく。

4人はそれぞれの道を歩んでゆく。過ちを犯しながらも波乱万丈の人生だった。時代に翻弄されながら出会いと別れを繰り返す4人。みんな離ればなれになってゆくが、人生の先には誰がいるのか、何が待っているのか。

 

やがて4人は大みそかの夜に全員が集まる。50代半ばになった4人はそれぞれが親になり息子や娘がいた。大いなる人生賛歌の作品。