自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

デストラップ・死の罠 1982年

これは映画なのか、それとも舞台劇なのか

アメリカ、シドニー・ルメット監督、原作アイラ・レヴィン

4作連続で酷評された劇作家のシドニーは落ち込んでいた。彼の教え子クリフォードから送られてきたミステリー戯曲「デストラップ」は素晴らしい出来ばえだった。

その才能に嫉妬したシドニーはクリフォードをおびき出して殺害し、作品を自分のものにしようとたくらむ。

妻マイラの制止も聞かず、シドニーは計画通り、クリフォードを自宅に呼んで殺害し野菜畑に埋める。しばらくして、近所に住む女霊媒師ヘルガが訪ねてきた。室内をうろうろ歩き回り「痛みを感じるわ」と不吉な事を言う。

 

ところがクリフォードは生きていた。実は、シドニーはクリフォードと共謀して妻マイラを殺そうと計画していたのだ。彼女の遺産が目当てだった。

この後、二人はお互いに疑心暗鬼に陥り、相手を殺そうとするが、再び霊媒師ヘルガが現れ、事態は二転三転していく。

 

舞台のほとんどが家の中でしかも主な登場人物は5人だけだった。コメディタッチの作品だったが、予想できない結末に唖然とした。