自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

ヘルハウス 1974年

B級ホラーの佳作

アメリカ、イギリス、ジョン・ハフ監督 95分

原作はリチャード・マシスン「地獄の家」

物理学者バレットは心霊現象が起こるという大富豪のベラスコの「ヘルハウス」と呼ばれる古い館を調査することになる。依頼主はその館を買い取った億万長者のルドルフで、調査報酬として10万ポンドの報奨金を出していた。

この窓のない館は1919年にベラスコが建てたもので、彼は悪行の限りを尽くしていた。ある日、パーティに出席した27人の親類縁者の死体が館に残されており、ベラスコは消えていた。

調査するのはバレットとその妻アン、霊感のある若い女性フローレンス、20年前の調査でたった一人生き残った霊媒師のフィッシャーの4人だった。

フローレンスはベラスコの息子ダニエルのミイラ化した遺体を見つける。バレットは物理学を応用した機械を使って霊魂を消滅させようとする。

最後まで奇怪な悪霊は出てこない。恐怖心を駆り立てるような雰囲気だけが充満している。邪悪なベラスコの正体と怪奇現象の謎が明かされた時、私たちは強いカタルシスにおそわれる。

怪奇ホラーではなく、ミステリータッチのホラーだった。