飛行機内でのバンデミック
韓国、ハン・ジェリム監督 141分
ク・イノ刑事の妻はハワイ行の飛行機「KI501便」に搭乗した。元パイロットのパク・ジェヒョクも幼い娘と同じ飛行機に乗っていた。
一方、サイコパスの男、リュ・ジンソクが飛行機でのバイオテロの犯行予告動画をネット上で公開していた。
ジンソクは未知のウィルスを501便内にばらまいた。やがて乗客が血を吐いて次々と死んでゆく。機長もサイコパスのジンソクも死んでしまう。
150人の乗客全員が感染し、40人が死んでしまった。飛行機内は恐怖でパニックになる。
地上ではク・イノ刑事がウィルスの治療薬を必死に探し求めていた。
501便は非常宣言を発令し、アメリカと日本に緊急着陸を要請するが感染を怖れて拒否されてしまう。そして韓国でも着陸反対のデモがおこる。多数のために少数の者が死ぬのは仕方ないと、誰もが自分自身の安全だけを考えていた。
副操縦士も感染し、元パイロットのジェヒョクが操縦するが、燃料がわずかになり、しかも反対デモのために着陸できる空港がなかった。乗客は自分たちだけが犠牲になることを覚悟した。
やはり韓国映画はおもしろい。ストーリー展開が巧みで、最後までハラハラドキドキ感が絶えることはなかった。息をつく暇もない文句なしの快作だ。