嘘と真実が入り混じっている
韓国、ユン・ジョンソク監督 105分
IT企業の社長、ユ・ミンホの不倫相手キム・セヒがホテルの密室で殺害された。ミンホは容疑者として逮捕されるが、犯行を否認して一時的に保釈される。
そして彼は雪深い山荘で敏腕女性弁護士ヤン・シネと会い、密室殺人のトリックと無罪をかちとるための弁護を依頼する。
ミンホは無罪を勝ち取るためには真実を話すようにと言い、ヤン・シネは告白を始める。二人の会話から様々な事実があきらかになってゆく。
「本当のことを言わないと無罪にできない」とヤン・シネは言う。しかしミンホの告白は自分の身を護るためのものであり信用できないものだった。
一方、少し前に起きた交通事故がこの殺人に関係しているということがわかる。二つの事件は関連していた。事件は二転三転しながら思いがけない結末に至る。
ミンホとヤン・シネの緊張感たっぷりの会話が一番の見どころだろう。どれが真実なのか嘘なのかわからなくなる。会話にグイグイと引っ張られ最後まで引き付けられる。
そこには良質のミステリー小説を一頁ごとにめくってゆく楽しみがあった。