一味違う戦争映画
イギリス、スペイン、ガイ・リッチー監督、123分
2018年3月、アフガニスタン、タリバンの爆弾工場を捜す部隊を率いるアメリカ陸軍曹長ジョン・キンリーはアフガン人の優秀な通訳アーメッドを雇う。
キンリーの部隊は爆弾工場を突き止めるが、タリバンに大量の兵士を送り込まれ、キンリーとアーメッド以外は全滅してしまう。キンリーも重傷を負うが、アーメッドは彼を100キロ先の米軍基地までトラックや手押し車を使って連れて帰る。
そしてキンリーは無事にロスアンゼルスの家族のもとに帰還する。
それから3週間後、傷も癒えたキンリーはアーメッドと家族がタリバンに命を狙われていることを知る。アーメッドと家族を救出するためにキンリーは私財をなげうち、アメリカの移住ビザを携えて、再びアフガニスタンに向かう。
戦争映画でありながらヒューマンドラマの味わいがあった。前半はタリバンがどこからともなく襲ってくるスリルとサスペンスにあふれた二人の逃走劇だった。後半は命の恩人を助けるために奮闘するキンリーの物語だった。
恩返しをしなければならないという男らしい友情の映画でもあった。キンリーとアーメッドの強い絆と心の繋がりを感じさせた。
この後、2021年、アメリカはアフガニスタンから撤退した。タリバンは政権を掌握した。ちなみにコヴェナントとは「契約」の意味。