自由に気ままにシネマライフ

映画に関する短いエッセイとその他

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

子熊物語 1988年

大自然のなかで生きる熊とハンター フランス、ジャン=ジャック・アノー監督 1885年のカナダ、ロッキー山脈、母熊と子熊が大好物の蜜蜂の巣を夢中になって食べていると突然、がけ崩れが起こり、母熊は死んでしまう。 子熊は厳しい自然の中で生きていかな…

サルサ! 1999年

キューバ音楽とサルサ フランス、スペイン、ジョイス・シャルマン・ブニュエル監督 クラシックのピアニストで将来を嘱望されたフランス人の青年レミは、キューバ音楽に魅せられて、キューバ人作曲家の閉鎖寸前の店を借りて、サルサのダンス教室を開く。 彼は…

花嫁の父 1950年

お気に入りの俳優 アメリカ、ビンセント・ミネリ監督 まだまだ子供だと思っていた娘が結婚することになり、大慌ての父親の姿をユーモラスに描いた作品。 今の時代からみればあり得ないほど浮世離れした物語で、父親のモノローグで始まるオープニングシーンか…

世界一キライなあなたに 2016年

愛でも癒せないものがある アメリカ、テア・シャーロック監督 原作はジョジョ・モイーズの小説「ミー・ビフォア・ユー」 イギリスの田舎町、26歳のルーは明るい性格だが、毎日をただ何となく過ごしていた。勤めていたカフェが閉店になり、特別な技能も経験…

藻谷浩介「しなやかな日本列島のつくりかた」

「現智の人たち」7人との対話集 第一章「商店街」は起業家精神を取り戻せるか 起業家精神もなく不動産を固守する店主。町を私物化する集団が町を内部から腐らせてゆく。20世紀に発明された商店街を残す意義。 第二章「限界集落」と効率化の罠 なぜ限界集落…

すべてが変わった日 2020年

迫りくる恐怖 アメリカ、トーマス・ベズーチャ監督 1960年代のモンタナ州、元保安官のジェームズと妻マーガレットは落馬事故で息子ジェームズを亡くす。3年後、未亡人になった義理の娘ローナは息子のジミーを連れて再婚するが、夫となったドニー・ウィ…

風船 1956年

人生は風船のように 日本、川島雄三監督 戦後11年、東京、カメラメイカーの社長として成功した村上春樹は妻房子、息子圭吉、娘珠子と高台の豪邸で暮らしていた。 珠子は子どもの頃に小児麻痺にかかり、左手が不自由で身も心も弱かったが、純真な娘だった。…

キッチン・ストーリー 2002年

北欧の奇妙なユーモア スウェーデン、ノルウェー、ベント・ハーメル監督 50年代にスウェーデンで実際に行われた「独身男性の台所における行動パターン調査」をノルウェーの田舎を舞台にしたコメディタッチのハートフルな映画。 左側通行のスウェーデンから…

青春ソングのリクエスト番組

ラジオから森田公一とトップギャランの「青春時代」といずみたくシンガーズの「帰らざる日のために」が聴こえてきた。特に好きな歌というわけでもないのに、なぜか懐かしくて青春時代を思い出した。 私の青春ソングの一つは「いい日旅立ち」だ。「♪・・せめ…

代理人 1995年

異人種間の養子縁組 アメリカ、スティーブン・ギレンホール監督 シカゴ、麻薬依存症の黒人女性カイラは赤ん坊をゴミ捨て場に置き去りにしたままで、コカインを探しに行った。赤ん坊イザヤは病院に運ばれるが、母親のドラッグの影響がある「コカインベイビー…